2014年12月16日火曜日

チョッといい話~ヘルパーアンケートから

先月、わの会スタッフのアンケート調査を実施しました。
その中でのコメント

「チョッといい話を読んで、心が温かくなりました」とのこと。

編集スタッフも・・・・

この言葉をいただき、大変、心が温かくなりました。

手前味噌ですが・・・

チョッといい話。

2014年も間もなく終わります。

よいお年をお迎えください (´(エ)`)/


2014年10月31日金曜日

視覚障害者Mさんの おもい

視覚障害者Mさんの おもい

その思いを短歌にしてくださいました。

寝る前にもうだめかなと思いつつ

         朝に目覚めてほっとするなり

~今の心境をうたった歌です~

チョッといい話~看護学生より

看護学生のA子さんは、介護アルバイト学生を増やして、困っている患者さんの支援を広げたいと考えていました。

B 先生に相談し、授業の終わり五分間を、そのためのプレゼンとして許可をいただきました。以前に、佐々木公一さんがその学校で授業されていたこともあり、学生の受けがよく、A子さんのまわりに数人の学生が集まり、その中から、十月に行われた重訪講座に参加しました。

看護学生のA子さんは、介護アルバイト学生を増やして、困っている患者さんの支援を広げたいと考えていました。
B 先生に相談し、授業の終わり5分間を、そのためのプレゼンとして許可をいただきました。以前に、佐々木公一さんがその学校で授業されていたこともあり、学生の受けがよく、A子さんのまわりに数人の学生が集まり、その中から、10月に行われた重訪講座に参加しました。

5分の授業時間を提供してくださった教授の話

私も看護学生が、学生時代から患者さん訪問をされることが、その後に生きてくるとの思いがあって、A子さんの申し出を快諾しました。
A子さんの素晴らしいプレゼンでした。強い意志が感じられたからです。
 100人以上の学生を前に、緊張していたと言っていましたが、 教育学者のJデューイが述べている、体験を経験化して自分のものにするとでも言いましょうか。しっかりとメッセージとして伝わったと思います。


2014年10月10日金曜日

6歳児気管切開している重度心身障害児~ 兄姉のおもい

~母語る

重い障害をかかえたM君がショートスティなどに行くと、
8歳と10歳のおにいちゃん、おねえちゃんが
「淋しくないかな~」とMのことを心配します。

一方では、日頃、外食などMのために
制約されていることもあって、
「みんなで、スシローに行こうか」などと
言うこともあって、親としては苦笑いです。

でも、Mがいるからと言って、
「うちは特別」というような感情は
余り持っていないようです。

普通に過ごしていると思います。

チョッといい話~利用者の家族より

療養しているAの部屋のレイアウトを依頼したところ、
早速、Bヘルパーさんが、介護時の動線も考慮して、
物品の置き場所や、
ベッドの位置をレイアウトしてくださいました(介護時間外)。

その結果、家族はもちろん、ヘルパーさんたちも、
使い勝手がよいと、とても喜んでいます。

家族だけだと「このタンスを動かしたくない」など
生活の事情が優先しがち、Aも喜んでいます。

2014年9月27日土曜日

8月の研修 「重度難病患者の理解のために」


 8月29日、住吉文化センターにて、NPO法人わの会 ヘルパーステーションあいあい主催、NPO法人在宅ケアを支えあう会 訪問看護ほっとステーション協力で、「重度難病患者の理解のために」の研修が行われました。

 最初、主催者側より挨拶がなされ、「難病ALS、新しいALSとは」をテーマに、林秀明元都立神経病院院長が医学的立場から講話され、その後、小倉典子訪問看護ほっとステーション所長が、「重度難病患者の緩和ケア」をテーマに、医療現場の体験を踏まえて、話をしてくださいました。

 また、事前に利用者のアンケートも発表や、感想、質疑応答もなされました。

 今回、ヘルパー、介護士のみならず、看護師、医療関係者、利用者のご家族、学生など多く参加され、活発なよき交流の場となりました。


 今回、参加者の感想をお知らせ致します。

【参加者からの感想】

①印象的な話はどんなところでしたか?

・今また、新しいALSの報告性が始まっている→呼吸器をつけないから、呼吸器をつけてその後の人生に前向きに進んでいくという林先生のお話を伺って、今日もKさんの入浴(訪問入浴を導入されてからずっと伺っています)をしてきたところですが、やはり私の勝手な話でも訪問のたび、いろいろ話しかけていくことは大切だと思いを改めて感じました。

・ALS患者が自分だけでいろいろなことを決めたり、感じたりするのはとてもつらいことであるから、孤立させない工夫が必要。ターミナルケア、呼吸器をつけるかつけないか、利用者さん・家族のアンケート結果が興味深かった。

・身体的に加わるALSの障害と社会的に加わるALSの障害。何もしないことも大切なケア

・皆様の経験談

・病気と共に生きていくということ。発症前に戻ることは不可能であるが、それに近づけようとすることは、いくらでも可能であるというお話の部分。特に、ALSにおいての気管切開には、そこに至るまでの、また、これからも続く心の葛藤は、計り知れないものがあると感じました。

②さらに深めたいと思えたテーマはありますか?

・専門的なリハビリテーションは、お互いのコミュニケーション能力が高くなくても行えるケアだと思う。体を柔らかく保つことが出来るし、痛くないか、気持ちが良いかどうかなどは、「YES」「NO」だけで伝わりやすく、精神的にも癒されるケアであると思う。呼吸リハビリにおいては、看護師が行う事により、排痰を促せるし、呼吸筋の機能維持にも良いし、全身状態をくまなく観察できるし、積極的に広め研修してほしいケアである。

・呼吸器をつける話

・他者に寄り添うということ

・今回のような機会を繰り返し行うことで知識が広まっていけたらと思います。

・ターミナルケアについて

・終末緩和ケアの実際の話を聞いて、とてもよかったのでこれからも、ときどき話しを聞きたいです。

③今とても困っている、悩んでいることはありますか?

・TLSのかたに対してのコミュニケーションの取り方。

・自分がからっぽになってしまう

・難しい家族との関わり方に悩んでいます。気管切開して呼吸器を装着している人が、死にたい死
にたいと訴えている。自分の思いとは別に呼吸器をつけられてしまったと言い続けています。

・人口呼吸器を装着しているけれど、どのように今後生きていけば良いか悩んでいる方に対するケア、またそのご家族のケア

・リクライニングの車いすで全身拘縮の人がDVD屋に行きたいと言いだした。しかし、そういった店は、通路が狭く、エレベーターも使いにくいビルが多いので、その方の満足させてあげたいという気持と現実のはざまで困っています。

2014年9月9日火曜日

重度新生児仮死後遺症の母のおもい

いかに子供の気持ちに寄り添いながら、
生きていけるのか、それが目標です。
普段、ついつい子供に我慢させていることも多いです。
また家族にも我慢させている事もたくさんあると思うので
バランスは大事ですね。

チョッといい話~母の話し

重症な障害を抱えているお姉さん(A)が 大好きな弟(K)さん
*~* 母の話し *~*

「私と夫で買い物に出かける時はKに看てもらうの。
帰ってくるとそばで寝ているわ。
Aが入院するとまだ帰らないのかとさみしそう。
手をつなぎながらご飯を食べているし、
泣いていると抱きかかえている時もあるの。
Aが入院するたびにKは人にあずけたりしながら育ったのに、
とてもAが大好きなKなんです」

2014年8月19日火曜日

利用者さんよりありがとう~畳の取り換え

ヘルパーより
「利用者が立ったり座ったりする部分の畳が擦り減っている。
引っ掛かって転倒する恐れがないか心配です。」との連絡がありました。

利用者さんは、自分の使い方が悪いので
大家さんには言えないとのことでした。

男性ヘルパーの力を借りて、室内の畳の傷んでいる所ときれいな所を
入れ替えることで、当面の転倒防止を行うことができた。

利用者さんより感謝の電話がありました。

チョッといい話~ヘルパーより

利用者さんが
「この天候では何が起こるか分からないので不安ね。
そんな時はどうぞ私を置いてあなたは逃げてね。」と
言われたんです。

私は必死で
「そんなことできません。どんなことをしてでも利用者さんと一緒に逃げます。」
と言いました。
利用者さんは、涙を浮かべておられました。

(訪問4ヵ月目のヘルパーより)

あいあい通信106号(H26年7月より)

2014年8月12日火曜日

8月研修のお知らせ

『重度難病患者の理解のために』

~講師 林秀明元都立神経病院院長~

日時:8月29日(金) 18:30-20:30
場所:住吉文化センター 
主催:NPO法人わの会 ヘルパーステーションあいあい、
協力:NPO法人在宅ケアを支えあう会 訪問介護ほっとステーション

どなたでもご参加ください。いっしょに学びましょう

・難病ALS-新しいALS観とは…
・患者に寄り添う介護とは…
・患者を理解し支えあう介護とは…

【お問い合わせ】
ヘルパーステーションあいあい
TEL: 042-336-7445



2014年7月25日金曜日

平成25年度の実績からみた今後の課題

25年度は、24年度に比べ、全体の仕事時間が2,509時間減でした。
利用者様が施設入所やお亡くなりになったことが主たる要因です。サービス提供責任者の補充ができず、新たに依頼があった利用者様に対応できずにきてしまったことなど考えらます。
皆さんのアンケートにも仕事が少ないと思っている方が増えている傾向がみられます。26年度は多方面から仕事増を検討します。

25年度の仕事時間は、介護保険が3110.5時間に対して、障害制度は20046時間でした。
障害制度利用の内容は、医療的ケアや夜勤がともなうサービスであったり、さらに視覚障害者の外出に同行するケアなど高いスキルと一定の経験が必要とされます。

そのためにあいあいは、必要な研修を十分にとり、できるだけ利用者様の満足度を高めるケアに努めています。が、実態はかなり困難な場合も多いので、今年度は利用者様ごとのヘルパー会議を重視し、お互いのスキルアップをはかっていきます。

ちなみに、あいあいのヘルパーはほぼ全員、障害制度の仕事に関わっています。

障害制度(総合支援)利用者様の月契約時間が平成26年3月は、2157時間あり、訪問実績は1758.5時間でした。契約時間数の81%にあたります。

利用者様の生活支援をさらに充実できるよう、多方面とも協力しあいながら100%に向かい努力していく必要があります。

ヒヤリハットの報告数は昨年度9件であまりにも少なすぎました。お互いの経験を集約することで、みんなの事故防止が可能です。安全・安楽な介護のため、今年は1ヵ月5~10件の情報報告を目指しましょう。

H26年4月あいあい通信(ヘルパー向けNL)103号

チョッといい話~ヘルパーのA君

T子さん 「A君(22歳・ヘルパー歴1年6ヵ月)がね、
仕事の引継ぎ時に黙ってスッとチョコ一切れくれるの。

無口なA君だけど『おつかれ―』とかの意味かしら。もらうと嬉しくなっちゃう。」

P子さん「エッあんたにも、私にもよッ。ネッネッ、いいカンジ!」

どうやら「私も」「私も」と声がひろがっているところをみると、A君はわけへだてなく、
どなたにもプレゼントをしてくれているらしい。

チョッとうれしい話。 アレッ、A君チョコ代だいじょうぶ?

老婆より

H26年3月あいあい通信(ヘルパー向けNL)102号

2014年7月22日火曜日

ヘルパーアンケートより

平成26年1月実施のヘルパーアンケートに寄せられた意見、要望より

★仕事に対して自然と(余裕を持って)できるまでには、まだまだで毎日あたふたしながら仕事をしているという状況です。何か気になるようなこと、困ったことがあった場合、すぐに報告したいと思っています。利用者さんによって対応の仕方がちがうので、担当しているヘルパーさん同士での交流が大切だと感じています。

★同じ利用者さんに入っているヘルパーでの意見交換は必要かもしれません。
ヘルパーだけで話し合うのではなく、事務所の人が意見が出しやすいようにまとめていただけると有り難いです。なかなか本音を言いづらいのかもしれませんが、
表情等でヘルパーさんの内に秘めた気持ちがだいたい分かります。

★研修会になかなか参加できませんですみません。

★現在の仕事量は少ないです。私の場合、生活がかかっていますので。

★もう少し余裕が出れば、もう少し多くの回数お役に立ちたいと常に思っています。しばらくの間(今までもこれからも)非常に少なくて本当に申し訳ない思いです。

★家族の介護をしながらのお仕事なのであまり仕事の数を増やさずこのままでいいです。

★身体と家事を分けた体系はどうでしょうか(賃金について)

★オリエンテーションをしっかりしてほしい。一人立ちするまで、しっかり覚えるまで指導してほしい。

★精神や知的など(性格も含む)人を振り回す利用者さんにはご苦労さん手当(気持ちでもいいから)で他の人とは差がつくとやりがいがあります。事務所の人が大変だと思う人は大変です。

★現状のままでは、どこかで不公平と思われる人がいるかも、と感じてはいますが、ではどのように、という提案ができないので申し訳なく思っています。

★時給は日祭日も平日と一緒ですか?(一緒です)

★研修の出席者が少ないとすぐ中止になりますが一考をお願いします。

★いつもお世話になってます。いろいろ無理を言いそれでも活動できることに感謝しています。ガイドに入る時の感性が狂わない限り続けたいと思っていますのでよろしくお願いします。

H26年3月あいあい通信102号



チョッといい話~視覚障害、知的障害Aさん

H26年2月あいあい通信(ヘルパー向けNL)101号より

私は週に2~3回Aさん(知的障害、視覚障害)のガイドヘルパーをしています。
Aさんは子供達が大好きで子供の声が聞こえるとすぐ「こんにちは」と声を掛けています。

いきなり声を掛けられて親の後ろに隠れてしまう子供さんもいれば「ホラッこんにちは、と言われたら、こんにちはと言うのでしょ」と親に諭されている子供さんもいます。

今日はいつものようにAさんが声を掛けたところ、6歳くらいの男の子が「ウッ、変なカオー」という言葉で、Aさんにかえってきました。

私は「どうしよう、何て言おう」と思ったら、とっさに声が出ませんでしたが、Aさんが「ごめんね―病気だからよー」と落ち着いた声で動揺も見せずはっきりその子に聞こえるように話していました。

私はこのような場面に遭遇しとても心を動かされました。


Aさんは60歳の今日まで何回かこんなことがあったのだろうな、悲しみも悔しさも。それにしてもAさん立派だな―大人になっていると思いました。

難病ALS患者 佐々木公一さんよりひとこと

H26年1月あいあい通信(ヘルパー向けNL)100号

 皆さんは、毎週水曜日8チャンネルで「僕のいた時間」というドラマを見ていますか?このドラマは三浦春馬さん扮する23歳の青年、ALS患者という設定で熱演しています。

これまで3回が終わりましたが、ちょうど病名を告知され誤診だろうと医者にくってかかったり、主人公の気持ちが混乱している時期の内容でした。

 私は自分の告知のころを思い返し、絶望的だった日々に心中涙しながらテレビにくぎ付けになっています。
私の場合、告知後は、“そこに生きる道があるならその道をいこう、なにがあっても生きる”と思うことが自然にできましたが、現在の日本では発症してから約3割の患者さんしか呼吸器をつけていません。
近年は3割にも満たないとも聞いて、死を選択する患者さんが増えていることに心痛な思いでいます。かつて私は次のように発信したことがあります。

「すべての命は存在することに価値があります。例え体中どこも動かすことができず、目さえ閉じ、ただベッドに横たわるだけの体であっても、母であり、父であり、妻であり、夫であり、わが子なのです。かけがえのない家族であり、欠かすことのできない社会的存在なのです。私は全ての患者に、だから生きられるだけ生きてほしいと心から願います。」

18年目に入った療養生活のなかで今でもこの気持ちは全く変わりありません。三浦春馬演じる主人公、澤田拓人も「生きること」を選択するドラマ展開となりますようにと祈る気持ちで水曜日を楽しみにしています。
この間の、あいあいの皆さんへのヘルプに心からの感謝を申し上げます。
(※あいあいからは現在5名のALS患者さんのお宅に訪問介護を提供しています)