2017年9月12日火曜日

映画「ケアニン~あなたでよかった~」を観て

 まず、この作品は神奈川県藤沢市に実在する「おたがいさん(株式会社あおいけあ)」をはじめとする 30ヶ所もの介護福祉施設や専門学校関連団体に取材をし、セリフの1つ1つが全て実際の現場からとった生きた言葉で作られており、介護の面白味や本質、気づきの大切さを教えてくれました。

 そもそも「ケア二ン」とは、介護・看護・医療・リハビリなど、人の「ケア」に関わり、自らの仕事に誇りと愛情、情熱を持って働いている全ての人のことです。
 介護は“3K(きつい、汚い、危険)”のイメージが先行されます。確かに介護の仕事は肉体的にも精神的にも厳しいと思います。けれど、これほど人と本音で向き合い、人の温かさを感じられ、感謝の言葉の重みに気づかせてくれる仕事はないと思います。
私は介護が大好きです。日常生活のお手伝いをすることはとても大切ですが、それ以上にコミュニケーションをとることに重要視しています。利用者様の思いをくみとれたときに、やりがいを感じ嬉しくなります。

 この作品で強く印象に残ったことは、利用者様の「死」についてです。登場人物である新人の介護福祉士と同様に、自分自身「死」に対してネガティブな印象を持っていました。先輩の介護福祉士は「人はいつか死ぬ」といいました。もっともなことではありますが、それで気持ちを整理することは難しいです。
けれど、続けて「利用者様と最期まで向き合うことが私たちの役目なのよ」といいました。この言葉を聞き、私の中の「死」に対する気持ちが変わり、人は死を含めて、人生なのだと思えるようになりました。

 私はこの映画を観て「利用者様の最期まで生きるお手伝いに手を抜かない。利用者様が、今までどんな人生を歩まれてきたとしても、私は愛をもって接していきたい。自分と関わった一時でも幸せを感じてもらいたい」と改めて思わされました。


(介護ボランティア:福祉系大学二年生女性M.Y.さん)

7月7日あいあい研修~歯科衛生士による口腔ケア指導

 7月7日の研修会は、ヘルパーアンケートの中で要望の多かった“口腔ケア”の研修を行いました。

 講師にフリーランス歯科衛生士の須貝美和子さんをお迎えして、
前半はプロジェクターを使用した座学で、口腔のケアをする目的、実施する際の優先順位や観察ポイントの確認、ケアの手順などを学びました。
 後半はヘルパー同士で実際に磨きあう相互実習を行いました。口腔のケアをすることで虫歯や歯周病を予防するのはもちろんのこと、利用者のQOLを上げることや、より良い生活につながっていくことなど教えていただきました。

 須貝講師が東北の震災時に口腔ケアのボランティア派遣の際、ケアをしたことにより食事が取れるまで回復された方や、お話できなかった方が、ケア後に「ありがとう」とおっしゃったお話など。実体験も交えてのお話もあり、とても勉強となる研修会となりました。