2014年7月25日金曜日

平成25年度の実績からみた今後の課題

25年度は、24年度に比べ、全体の仕事時間が2,509時間減でした。
利用者様が施設入所やお亡くなりになったことが主たる要因です。サービス提供責任者の補充ができず、新たに依頼があった利用者様に対応できずにきてしまったことなど考えらます。
皆さんのアンケートにも仕事が少ないと思っている方が増えている傾向がみられます。26年度は多方面から仕事増を検討します。

25年度の仕事時間は、介護保険が3110.5時間に対して、障害制度は20046時間でした。
障害制度利用の内容は、医療的ケアや夜勤がともなうサービスであったり、さらに視覚障害者の外出に同行するケアなど高いスキルと一定の経験が必要とされます。

そのためにあいあいは、必要な研修を十分にとり、できるだけ利用者様の満足度を高めるケアに努めています。が、実態はかなり困難な場合も多いので、今年度は利用者様ごとのヘルパー会議を重視し、お互いのスキルアップをはかっていきます。

ちなみに、あいあいのヘルパーはほぼ全員、障害制度の仕事に関わっています。

障害制度(総合支援)利用者様の月契約時間が平成26年3月は、2157時間あり、訪問実績は1758.5時間でした。契約時間数の81%にあたります。

利用者様の生活支援をさらに充実できるよう、多方面とも協力しあいながら100%に向かい努力していく必要があります。

ヒヤリハットの報告数は昨年度9件であまりにも少なすぎました。お互いの経験を集約することで、みんなの事故防止が可能です。安全・安楽な介護のため、今年は1ヵ月5~10件の情報報告を目指しましょう。

H26年4月あいあい通信(ヘルパー向けNL)103号

チョッといい話~ヘルパーのA君

T子さん 「A君(22歳・ヘルパー歴1年6ヵ月)がね、
仕事の引継ぎ時に黙ってスッとチョコ一切れくれるの。

無口なA君だけど『おつかれ―』とかの意味かしら。もらうと嬉しくなっちゃう。」

P子さん「エッあんたにも、私にもよッ。ネッネッ、いいカンジ!」

どうやら「私も」「私も」と声がひろがっているところをみると、A君はわけへだてなく、
どなたにもプレゼントをしてくれているらしい。

チョッとうれしい話。 アレッ、A君チョコ代だいじょうぶ?

老婆より

H26年3月あいあい通信(ヘルパー向けNL)102号

2014年7月22日火曜日

ヘルパーアンケートより

平成26年1月実施のヘルパーアンケートに寄せられた意見、要望より

★仕事に対して自然と(余裕を持って)できるまでには、まだまだで毎日あたふたしながら仕事をしているという状況です。何か気になるようなこと、困ったことがあった場合、すぐに報告したいと思っています。利用者さんによって対応の仕方がちがうので、担当しているヘルパーさん同士での交流が大切だと感じています。

★同じ利用者さんに入っているヘルパーでの意見交換は必要かもしれません。
ヘルパーだけで話し合うのではなく、事務所の人が意見が出しやすいようにまとめていただけると有り難いです。なかなか本音を言いづらいのかもしれませんが、
表情等でヘルパーさんの内に秘めた気持ちがだいたい分かります。

★研修会になかなか参加できませんですみません。

★現在の仕事量は少ないです。私の場合、生活がかかっていますので。

★もう少し余裕が出れば、もう少し多くの回数お役に立ちたいと常に思っています。しばらくの間(今までもこれからも)非常に少なくて本当に申し訳ない思いです。

★家族の介護をしながらのお仕事なのであまり仕事の数を増やさずこのままでいいです。

★身体と家事を分けた体系はどうでしょうか(賃金について)

★オリエンテーションをしっかりしてほしい。一人立ちするまで、しっかり覚えるまで指導してほしい。

★精神や知的など(性格も含む)人を振り回す利用者さんにはご苦労さん手当(気持ちでもいいから)で他の人とは差がつくとやりがいがあります。事務所の人が大変だと思う人は大変です。

★現状のままでは、どこかで不公平と思われる人がいるかも、と感じてはいますが、ではどのように、という提案ができないので申し訳なく思っています。

★時給は日祭日も平日と一緒ですか?(一緒です)

★研修の出席者が少ないとすぐ中止になりますが一考をお願いします。

★いつもお世話になってます。いろいろ無理を言いそれでも活動できることに感謝しています。ガイドに入る時の感性が狂わない限り続けたいと思っていますのでよろしくお願いします。

H26年3月あいあい通信102号



チョッといい話~視覚障害、知的障害Aさん

H26年2月あいあい通信(ヘルパー向けNL)101号より

私は週に2~3回Aさん(知的障害、視覚障害)のガイドヘルパーをしています。
Aさんは子供達が大好きで子供の声が聞こえるとすぐ「こんにちは」と声を掛けています。

いきなり声を掛けられて親の後ろに隠れてしまう子供さんもいれば「ホラッこんにちは、と言われたら、こんにちはと言うのでしょ」と親に諭されている子供さんもいます。

今日はいつものようにAさんが声を掛けたところ、6歳くらいの男の子が「ウッ、変なカオー」という言葉で、Aさんにかえってきました。

私は「どうしよう、何て言おう」と思ったら、とっさに声が出ませんでしたが、Aさんが「ごめんね―病気だからよー」と落ち着いた声で動揺も見せずはっきりその子に聞こえるように話していました。

私はこのような場面に遭遇しとても心を動かされました。


Aさんは60歳の今日まで何回かこんなことがあったのだろうな、悲しみも悔しさも。それにしてもAさん立派だな―大人になっていると思いました。

難病ALS患者 佐々木公一さんよりひとこと

H26年1月あいあい通信(ヘルパー向けNL)100号

 皆さんは、毎週水曜日8チャンネルで「僕のいた時間」というドラマを見ていますか?このドラマは三浦春馬さん扮する23歳の青年、ALS患者という設定で熱演しています。

これまで3回が終わりましたが、ちょうど病名を告知され誤診だろうと医者にくってかかったり、主人公の気持ちが混乱している時期の内容でした。

 私は自分の告知のころを思い返し、絶望的だった日々に心中涙しながらテレビにくぎ付けになっています。
私の場合、告知後は、“そこに生きる道があるならその道をいこう、なにがあっても生きる”と思うことが自然にできましたが、現在の日本では発症してから約3割の患者さんしか呼吸器をつけていません。
近年は3割にも満たないとも聞いて、死を選択する患者さんが増えていることに心痛な思いでいます。かつて私は次のように発信したことがあります。

「すべての命は存在することに価値があります。例え体中どこも動かすことができず、目さえ閉じ、ただベッドに横たわるだけの体であっても、母であり、父であり、妻であり、夫であり、わが子なのです。かけがえのない家族であり、欠かすことのできない社会的存在なのです。私は全ての患者に、だから生きられるだけ生きてほしいと心から願います。」

18年目に入った療養生活のなかで今でもこの気持ちは全く変わりありません。三浦春馬演じる主人公、澤田拓人も「生きること」を選択するドラマ展開となりますようにと祈る気持ちで水曜日を楽しみにしています。
この間の、あいあいの皆さんへのヘルプに心からの感謝を申し上げます。
(※あいあいからは現在5名のALS患者さんのお宅に訪問介護を提供しています)