H26年2月あいあい通信(ヘルパー向けNL)101号より
私は週に2~3回Aさん(知的障害、視覚障害)のガイドヘルパーをしています。
Aさんは子供達が大好きで子供の声が聞こえるとすぐ「こんにちは」と声を掛けています。
いきなり声を掛けられて親の後ろに隠れてしまう子供さんもいれば「ホラッこんにちは、と言われたら、こんにちはと言うのでしょ」と親に諭されている子供さんもいます。
今日はいつものようにAさんが声を掛けたところ、6歳くらいの男の子が「ウッ、変なカオー」という言葉で、Aさんにかえってきました。
私は「どうしよう、何て言おう」と思ったら、とっさに声が出ませんでしたが、Aさんが「ごめんね―病気だからよー」と落ち着いた声で動揺も見せずはっきりその子に聞こえるように話していました。
私はこのような場面に遭遇しとても心を動かされました。
Aさんは60歳の今日まで何回かこんなことがあったのだろうな、悲しみも悔しさも。それにしてもAさん立派だな―大人になっていると思いました。