2016年12月2日金曜日

介護現場から NO.1

利用者の依頼より
「温泉やスパ施設での入浴を兼ねた忘年会(新年会)がしたい」

○利用者様 障害者スポーツセンターでの水中歩行と同様に考えてのご依頼。

●事務所 プールとは違い監視員が不在など、リスク管理の面で1対1では難しい。

★話し合いの結果・・・★

〇利用者様 入浴時間での緊急事態は、本人の自己責任でガイド時間にカウントしないと了承。

●事務所 ヘルパーに入浴ガイドが可能かの確認を行う。1名のみ了承。依頼を受理。

初めてのケースなので1度実際に行った上で、再度、本人・ヘルパーに確認のうえ、どのようにしたら良いのか改めて検討していく。

★追記
利用者からの訴えに関して高度な判断を求められるケースが出てきている。
難しいケースもあるが、慎重に利用者の声に傾け、その場の状況を的確に判断し、双方が安心して利用できる提供できるサービスをしていきたいと思います。

2016年10月4日火曜日

事故・ヒヤリハット・相談より NO.3

平成28年4~6月の訪問介護報告から
事故・ヒヤリハット・相談より NO.3

ヘルパーさんより「朝の歩行中、右足の痛みを訴えられていました。大丈夫ですとはいわれていましたが確認下さい。」「散歩終了後、ご自宅の外階段をあがる際、左足に力が入らない様子でふらつきましたので玄関まで見届けています。」「(利用者家族より)夜中いびきがひどく、起こしてもうつろな様子だったため救急搬送されたそうです。何か聞いていますでしょうか?」など。

利用者さんの体調不良の報告が多数寄せられ、事務所では対応がすばやくでき大変感謝しております。このところの気候変動で体調を崩す利用者さん、ヘルパーさんが多く見受けられます。何か不調に気付いた時は、

事務所に一報お願い致します。また担当ヘルパーさん同士も互いに状況を把握できるよう活動記録に記録しておくなどの対応をよろしくお願い致します。

学生ヘルパーさんの声

あいあい通信129号より

今 、あいあいに登録されている17歳から20代の若者は 30名程います。ほとんどの方は友達が友達を誘って、先輩が後輩を誘ってなど。若者同士の交流であいあいに登録されている方が多いのですが、近頃、ヘルパーで働いている方が(娘が大学生になったのであいあいでバイトさせてください) と言ってくださる方もおられ助かっています。
皆さんの近くで ヘルパーのアルバイトができそうな人、また何か他にも仕事を探しているような方をお見受け致しましたなら、一言声をかけてお誘いください。
学生さんは、約2年から3年のアルバイト期間に多くのことを学んで下さっているようです。その何人かをご紹介します。

ヘルパーを通して
どんなことが勉強になりましたか?

◆文字盤やセンサーなどを使ったコミュニケーションがスムーズにとれるようになり、患者さんやご家族の信頼関係が築けるようになった。
◆おむつ交換、体位変換など、日常生活援助が上達した。
◆リフト、電動車椅子など、なかなか実習でも取り扱う回数がすくない物品をたくさん取り扱います。そのため、原理や管理の仕方、コツがつかめて物品の使い方がスムーズにできるようになった。
◆訪問看護などの訪問サービスの仕組みや、在宅ならではの工夫がみえます。また、外出にも同行出来るので、社会人のつながりを感じることができた。

学生ヘルパーさんの声
★受身でただ業務を行うのではなく、自己開示をすることで信頼関係が築けるのではないかと思い、実習時患者さんにも同じように自己開示してみたら、話が弾んで信頼関係構築に役立ちました。

★この先、実習で看護師の方に病院から在宅への移行のための医療従事者としての役割を教えていただくときに、実際の在宅の様子がイメージでき、とても分かりやすいです。
また実習でも受け持ちの患者さんの退院後の生活をイメージできるので、退院後を考えた看護介入を立案することができました。1年生の方にはぜひボランティアを通じて様々な学習と技術向上を深めて欲しいと思います。友達にボランティアの経験から就職先を決めた人もいるので、この先の看護学生生活がより意味のあるものになると思います。

★ベットから車椅子に移動する時や体位を換えるときなどもバイトで行うためすごく役に立ちました。

★個人的に在宅で生活されている療養者さんやご家族のことが知れたこと、療養者さんのもつ疾患の理解が深まったことで(まだまだ勉強の途中ですが)、自分のやりたい看護が見つかったり、看護に対する考え方も少し変わってきた気がするのでボランティアを経験させて頂けて本当に良かったです。
このボランティアを経験させて頂くことは、絶対に自分の糧になると思います!皆さん頑張って下さい。

2016年9月7日水曜日

平成28年4~6月の訪問介護報告から 事故・ヒヤリハット・相談より

通院の同行支援-診察の時・・・
視覚障害利用者より「通院時の診察室への誘導でのお願いですが、
診察室の入口まで誘導頂いた後は、
聞かれたくない内容もありますので、
待合室での待機をお願いします。
診察終了後は看護師さんが入口まで誘導
して下さいますから。」

★診察時の待機の仕方については、利用者さんの希望に沿うよう、
その都度確認をお願い致します。
たびたび付き添っていた利用者さんの場合でも、
時には待合室での待機を希望していたりとか、
御家族から先生の内容を確認してほしいなど…。
状況が違う時があると思いますので、一言確認をよろしくお願い致します。

2016年8月16日火曜日

ほっこりした話~猫が大好きなAさん

筋ジストロフィーで寝たきりのAさんは猫が大好き。
部屋には猫のカレンダーや写真でいっぱい、
本も沢山持っています。
先日、サービスに伺うと、Aさんの笑顔の写真がプリントされ
Aさんに見えるように吊り下げられていました。

それは、猫の耳と髭、かわいい肉球の手が画像処理されていて、
「Aさんかわいいですね!!」と言うと
「訪問看護の看護師さんが作ってくれたんだよ」とご主人。

Aさんニコニコ嬉しそうでした。こちらもほっこりしました。
(Mヘルパーより)


2016年7月5日火曜日

セルフマッサージ~あいあい研修講座より

★首(後ろ側)のセルフマッサージ★

①首から首の付け根、頭がい骨の下辺りを指(人差し指、中指、薬指)で押す。
②指で押したままの状態で、首をゆっくり前に倒す。5~10秒保持する。
①、②を5回程度繰り返す。3ヶ所程度押して気持ちの良い場所を押す。







★肩のセルフマッサージ★

①肩のこっている部分を先ほどの3指で押さえる
②指で押さえたまま、首をゆっくり押さえた方と反対側に倒す。
押さえている腕の肘を、反対側の手で支えると力が伝わりやすいです。
①、②を左右3回程度繰り返す。




■首、肩、背中のストレッチ

息を吐きながらゆっくりまげて伸ばしていく

イタ気持ち良いところで伸ばすのを止める(10~20秒キープ)

伸びたところで呼吸をとめない、呼吸は自然に・・・。

反動をつけない(反動をつけると逆に筋肉は縮む)


~椅子に座ってできるストレッチ

①首のストレッチ
 首の後ろ、肩から背中を伸ばすー頭の後ろに両手をもって顎を引いて頭を前に倒す。

 首の横、肩を伸ばすー手で反対側の頭をもって横に倒す。

②背中、肩のストレッチ
 背中を伸ばすー両手を前に組んで、手を伸ばすと同時に背中を丸めてオヘソを見る。

 胸を伸ばすー両手を背中で組んで、胸を張る。

③肩甲骨周囲の運動
 息を吸いながら、肩をすくめる、そして息を吐きながらゆっくり肩を下ろす。

 肩をすくめながら前後を回す
 ※肩甲骨を動かすことを意識する、腕を回すのではない。

提供:在宅マッサージ てあて(旧:中央在宅マッサージ)
http://www.te-ate.com/



 

2016年7月2日土曜日

6月22日あいあい研修~在宅リハビリマッサージ講習会


去る6月22日、訪問マッサージてあて(旧:中央在宅マッサージ)の所長を講師にお迎えし〝在宅リハビリマッサージ講習会“を住吉文化センターにて行いました。今回の講習は、昨年度のスタッフアンケートで、多くのヘルパーさんが“利用者さんに簡単にできるマッサージをしたい”との要望があり企画されたものです。
まず、セルフマッサージとして、首のこりと肩こりを直す方法をいくつか教えて頂きました。
その後、手と足をマッサージの仕方を教えて頂き、参加者たちは、利用者さんに対してどうしたらよいか…など、具体的な疑問を積極的に質問していました。
次にマッサージ師が6名、きておられたので、6グループに分かれ、さらに細かい指導も受けることができ、早くも、次回の講習を望む声が多くきかれました。



【参加者の感想】

・利用者さんが心地よいマッサージを・・と講習の中で先生が度々語られていましたが、これまで“マッサージは機能訓練のため”としか意識なかったのが、利用者さんが気持ち良く感じることも意識したいと思いました。

・講習をうけ、早速利用者さんに実践して喜ばれています。

・寝たきりのために足首や、腕が硬縮してしまい動かない利用者さんに対してどうしたらよいか…と質問したところ、硬縮してしまうと機能が回復することは難しいので、あまり無理せず、摩ってあげる程度で良いと指導を受け安心しました。

・すぐに利用者さんに実践したいと思いました。また、利用者さんだけでなく、ヘルパーの身体を壊さないためにも有意義な時間でした。今回は時間が限られているため手と足でしたが、腰も機会があったら講習しますと先生が言われていたので、次回腰を是非お願いします。

・普段、利用者宅でやっていることを、先生に確認し、「これでよかった」と答え合わせができて自信をもって利用者さんに接することができます。また、研修後利用者宅に訪問マッサージに来られた時に、今まで以上に利用者さんのことで、連携がとれるようになり助かっています。

2016年6月13日月曜日

キャリアアップ講習情報①~AED~

AED・心臓マッサージを楽しく学べる サスペンスゲーム
日本循環器学会などが監修のネット動画で、視聴は無料です。PC・スマホで利用でき、クイズやゲームなどで楽しみながら、救命の緊迫感も体感できます。
“AEDサスペンス“で検索
http://aed-project.jp/suspence-drama/

普通救命講習
府中市在住の方は無料(市外の方テキスト代1,400円)定員になり次第締切る場合あり。時給・公共機関利用時は交通費を支給いたします。

講習日:6月25日(土)
    9:00~12:00
内容:心肺蘇生法、AEDの取り扱い方法
止血法、異物除去法他
会場:府中消防署(寿町1丁目5番地)
お申込み先:府中消防署警防課(救急係)
1名から申し込みできますTel:042-366-0119 
※詳しくは“府中消防署 救命講習”で検索

2016年5月13日金曜日

28年度の取り組み(わの会通信31号より)

あいあいは、平成28年3月現在、利用者46人、ヘルパー64人でサービスの提供にあたっています。
 近頃、視覚障害の方がご利用されるガイドヘルパーの新規依頼が多く、なかでも府中市の紹介を受けたという方が増えています。少し制度が変わったこともあり、前年度に比べ741時間のサービス提供時間が増えました。

ガイドヘルパーの依頼は、定期的な固定での依頼(家事援助など)とは異なり、明日、明後日というような緊急を要する場合もあり、利用者の状態にあわせたヘルパー調整や、ガイドヘルパーに安心して外出できるよう、研修期間を十分にとり対応するように心がけています。

平成28年度は 次のように取り組んでまいります。

【今年度の計画・課題】

① 利用者満足度調査を実施し、利用者・ご家族様のご要望やご意見をケアに生かす。
 
 ⇒ コミュニケーションを十分に行うことで、行き届いたケアが出来るよう努力していく。

② 利用者ニーズに対応できるヘルパーの育成に努める。
 
 ⇒ 外部研修の参加や、個人別の仕事の振り返り、ヘルパー間のケアの統一等を図ることを目的としたスキルの交流を図る。

③ ヘルパーアンケートを元にした改善点の見直しをすすめる。

 ⇒ 労働条件の改善や事務所体制の見直し等。

④ 苦情やヒヤリハットから安楽な介護の提供、及び危険のない安全な介護についての知識を学び、様々なケースに柔軟に対応できるようになる。                   

(管理者 高橋直子)


わの会通信31号をご覧になりたい方は、こちらへ


2016年4月4日月曜日

ほっこりした話~卒業するヘルパー学生達に贈った言葉~

「今日はね、立川に行って、たくさん買い物したの。」
とのお婆さん患者に
「行けません。ここは病院であなたは入院しています。」
看護師が冷たく答えます。

続いて男の看護師にも同じように話しかけ、
「何を言ってるんですか?ここは病院ですよ。行けるはずがありません。」
と突き放されていました。
あと2人に話しかけ、同じように突き放されていました。

昨年の入院時の体験です。
私は「そう良かったですね。
他に何を見たの?」など楽しい会話を期待していました。
ほかに聞こえてくる会話も医療側の説得、説明ばかりでした。

私がケアで理想とするのは、傾聴と共感です。
そして共感とは相手の目で見、耳で聞き、心で感じること、です。
ですがみなさんがむかう新しい職場は、傾聴と共感ケアの余地は少なそうです。

私は人に、患者に関心を持つこと、患者を知ることが大切と思っています。
チームケアがそれを可能にします。
電子カルテに欄を作って、チームみんなで僅かな情報でも共有できれば、
患者理解はすすみます。どうぞ頑張って下さい。

みなさんこれまで長い間私たちのケアありがとうございました。

佐々木理事長より

2016年3月29日火曜日

2月23日あいあい研修~ヘルパー意見交換会の報告

 2月23日(火)、あいあい事務所にて、ヘルパー意見交換会をしました。
今回参加のヘルパーさんたちは、ほぼ同じ利用者さんを担当されていると言うことで、Kさんのケアについてのカンファレンスをすることになりました。

 サ責の進行で、①最近のご本人の状態について、②現在の課題抽出、
③前回の確認事項、④日頃のお困りの点など、⑤今後の支援体制について・・・あらかじめ、まとめられた内容に沿って進行し、担当者一人一人の意見を聞き、話し合いが進められました。
 担当者が日頃抱えている問題を出しあっていると、利用者さんへの要望も多くでてきましたが、利用者さんに感謝していることもでてきました。

 最終的には、Kさんの立場にたちケアをしていこうと共通認識をもち、具体的な改善点を確認しあいました。


【感 想】

Aさん
ぼくは、ヘルパーとして、Kさんが初めて
の利用者さんでこれまで怒られてばかりだったが、
そんな中にも、Kさんの優しさを感じることがある。
僕の未熟さを言ってもらってありがたいと思えるこの頃です。

Bさん
そんなにいやだと思ってやっているだけではない。
必ずありがとうと言ってくれるし。

Cさん
頭の中では、Kさんの障害を理解しているつもりでも、
気持ちがついていけない。Kさんも成長してほしいと願う。


【介護中に気づくKさんの気持ち】

Kさんは、人のためにとか人の役にたちたいという気持ちは強く持っている。
先日も一人暮らしの視覚障害の方が入院したので、
お見舞いに行きたいとしきりに気にされる。

エレベーターの中で子どもに声をかけられ、
びっくりして泣き出す子がいたり、
「顔がへん!」と言われたりする。
そんな時Kさんは落ち着いて
「ごめんね~。びっくりさせて。私病気なの、だから顔が変なの」と
ニコニコしながら声をかける。
Kさんは障害を抱えて歩んだ長い人生の中で、
自分なりに生み出した対処法なのだろうか。
じ~んとくるものがあった。
また、福島への義援金もたびたび届けています。


【具体的な改善点】

Kさんの障害を理解するための勉強会や、
視覚障害を抱える方々の話を聞こう。

「Kさんは時に記憶力がいい」「リーダーシップもとれる」
「数字もわかるところがある」「住所なども言える」ことから、
ヘルパーは三重の障害を抱えていての問題行動と気づかず
“私たちを困らせる人”と受け取ることも多々あるが、
Kさんの障害を理解できるように交流を重ねながら学び合う。

今、シフトしている8人からさらにかかわるヘルパーを
増やしみんなで支え合う輪でKさんの自立支援を強めていこう。

2016年3月9日水曜日

ほっこりした話~利用者Mさんご夫妻

あいあいを長くご利用のMさんは、御主人と二人暮らし。
御主人とは必要な話だけ、娘や孫の事が、唯一話が弾むくらいかな
と思ってサービスをしていました。

しかし、昨年頃からニュース等世間話が盛り上がり、
サービス時間によく見かけるようになりました。
つい先日、Mさんの音楽のテープを御主人が聞き、
その感想から青春時代の話を楽しそうに語りあっておられました。

Mさんは「お父さんは音楽嫌いだと思っていたのに…」と驚き、
「次から次へとテープを渡さなくていけなくて忙しいわ~」と言いつつ嬉しいそうです。
そんなご夫婦の姿に、とてもほっこりするのでした。
(ヘルパーB)

2016年2月8日月曜日

チョッといい話~ヘルパーさんより

★ヘルパーAさんより

私が先日友人の結婚式に参加したことをお話ししたら、
利用者Bさんから
「私もね、妹の結婚式に車椅子で行ったことがあるのよ。
お友達の時も行きたいのだけどね。」と。

その時はいつもの気難しさが消えて、
とてもいいお顔をされていました。

★ヘルパーCさんより

30代のALS患者Dさんは進行が早く
文字盤で気持ちを伝えることも
かなり難しくなってきています。

そんな彼がこの頃「ご苦労さん」と言って下さったり、
嫌がっていた鼻吸引も
私にやらせてくださるようになりました。

コミュニケーションとるのが難しい状態ですが、
そんな中でもヘルパーとして、信頼されているのかなと
思えるようになりました。