今回参加のヘルパーさんたちは、ほぼ同じ利用者さんを担当されていると言うことで、Kさんのケアについてのカンファレンスをすることになりました。
サ責の進行で、①最近のご本人の状態について、②現在の課題抽出、
③前回の確認事項、④日頃のお困りの点など、⑤今後の支援体制について・・・あらかじめ、まとめられた内容に沿って進行し、担当者一人一人の意見を聞き、話し合いが進められました。
担当者が日頃抱えている問題を出しあっていると、利用者さんへの要望も多くでてきましたが、利用者さんに感謝していることもでてきました。
最終的には、Kさんの立場にたちケアをしていこうと共通認識をもち、具体的な改善点を確認しあいました。
【感 想】
Aさん
ぼくは、ヘルパーとして、Kさんが初めて
の利用者さんでこれまで怒られてばかりだったが、
そんな中にも、Kさんの優しさを感じることがある。
僕の未熟さを言ってもらってありがたいと思えるこの頃です。
Bさん
そんなにいやだと思ってやっているだけではない。
必ずありがとうと言ってくれるし。
Cさん
頭の中では、Kさんの障害を理解しているつもりでも、
気持ちがついていけない。Kさんも成長してほしいと願う。
【介護中に気づくKさんの気持ち】
★Kさんは、人のためにとか人の役にたちたいという気持ちは強く持っている。
先日も一人暮らしの視覚障害の方が入院したので、
お見舞いに行きたいとしきりに気にされる。
★エレベーターの中で子どもに声をかけられ、
びっくりして泣き出す子がいたり、
「顔がへん!」と言われたりする。
そんな時Kさんは落ち着いて
「ごめんね~。びっくりさせて。私病気なの、だから顔が変なの」と
ニコニコしながら声をかける。
Kさんは障害を抱えて歩んだ長い人生の中で、
自分なりに生み出した対処法なのだろうか。
じ~んとくるものがあった。
また、福島への義援金もたびたび届けています。
【具体的な改善点】
①Kさんの障害を理解するための勉強会や、
視覚障害を抱える方々の話を聞こう。
②「Kさんは時に記憶力がいい」「リーダーシップもとれる」
「数字もわかるところがある」「住所なども言える」ことから、
ヘルパーは三重の障害を抱えていての問題行動と気づかず
“私たちを困らせる人”と受け取ることも多々あるが、
Kさんの障害を理解できるように交流を重ねながら学び合う。
③今、シフトしている8人からさらにかかわるヘルパーを
増やしみんなで支え合う輪でKさんの自立支援を強めていこう。