2015年9月29日火曜日

災害時に対応してチェックしましょう

災害対策の目安となるように作成されたものです。
患者さんの状況に合わせて確認しておきましょう!

◆目の不自由な方
□防災袋の置き場所の確認
□手袋(手探り用)
□白杖(折り畳み式)・点字器
□ラジオを身近におく(予備の電池も)
□携帯電話を活用

◆車いす利用の方
□車椅子でも使用できるカッパ
□パンク修理セット
(ガラス破片でパンクのおそれあり)
□電動車いすの場合は使用後必ず充電

◆寝たきりの方
□紙おむつ・しびんなど
□ビニールシート(おむつ交換時に必要)
□タオルなど介護用品
□おんぶ紐など幅広い紐

◆耳の不自由な方
□補聴器用の電池
□筆談の為のメモ用紙、筆記用具
□笛・ブザー
□携帯用照明
(停電時でも手話で会話が可能なように)
□枕元に補聴器をおきましょう
(就寝時災害の為)
□携帯電話のメール機能、
災害用伝言板の利用の確認
□「緊急カード」の作成
例:「私は耳が不自由です。情報を教えてください」
「避難所へ連れて行ってください」など

◆経管栄養を使用中の方
□経管チューブ
(サイズ  Fr. 週に1回交換)
□経管栄養食(約2週間分)
□注射器の予備(水便や薬を注入する為)
□アルコール綿・ガーゼ

◆気管切開している方
□気管カニューレの予備
製品名
サイズ  Fr   週に一回交換
カフエア   ml
□吸入器(充電式・足踏み式・手動式)
□吸引用チューブ
(吸引回数/日×約14日分)
□アルコール綿
□蒸留水
□滅菌手袋
□人口鼻
□注射器(50ml)
喀痰吸引やカフ調節に使用

◆在宅酸素使用中の方
□吸入量    L/分
□吸入時間   時間/日
□酸素ボンベの残量・消費時間の確認
□酸素ボンベ(予備)
□酸素ボンベキャリー
□医療機器会社の連絡先
□酸素濃度器の電流(アンペア)の確認
□自家発電機・発電機の燃料の準備

◆電動ベッド、エアマットを使用中の方
□停電時の患者さんの安楽な位置を確認した。
□停電時にエアマットから空気が抜けないようにする方法を確認した。

2015年9月2日水曜日

ヘルパー・利用者さんの声②~あいあい通信117号より

あいあいのヘルパーと一緒にいろんなところに出かけられてありがたいです

~視覚障害者Nさん(70代・府中市在住)~

 私は市役所の紹介であいあいのヘルパーをお願いするようになり、ちょうど2年になります。
この間いろんなところに出かけることができました。

 私は黒い斑点が見えるようになり、55才のころから、通院していました。日常生活はなんとかなっていました。仕事も60才まで続けました。
 65才の時、網膜色素変性症と告知されました。私はその時医者に、「先生、これから恐いですね。」と言ってしまったのを覚えています。

 だんだんにお金の種別が分かりにくくなり、書類の手続きなどにも困り、特に段差が恐くて、スロースローで歩くようになりました。

 母を看取りましたが、私は母の爪も切ってあげれなかった。私がもっと介護ができれば母は長生きできたのではないかと思い今でも悲しいです。
テレビも『篤姫』までは見えたのですが、その後は大河ドラマも見ることができません。

 あいあいさんに初めて依頼したのは、パソコン教室に同行していただいた時です。
 その後、マイニュースは聞く事ができるようになりました。次は主治医のホームページを開いてみたいのですが、これからです。

 お墓参りでは水をあげることはできるのですがお線香に火をつけることができないのでヘルパーにやってもらいます。妙高院のお寺さんからヘルパーと一緒にこんぴらさん(敷地内)に案内してもらい、手を合わせてきました。

 私は、自分が長生きをすればそのうち医学が進歩して目が治ると信じています。IPS細胞のこともあるし。これから行きたいところは、所沢にある国立障害リハビリセンターです。
 目に関する知識をもっと持てるようになりたいと思います。また、明治座で三田美子の舞台を見たいです。

【ヘルパーとともに外出】
三鷹天文台
香山リカ講演会(八王子市)
全国盲人女性大会(芝公園)
高田めがね店(吉祥寺)


ヘルパー・利用者さんの声①~あいあい通信117号より

ヘルパー10年を振り返って  

~Iさん(40代・府中市在住)~

 「人のお世話をするなんて、絶対無理!」と思っていた私がヘルパーとして、もう10年。
親の介護のためにもなるのだからと勧められ資格をとり、資格をとったのだから働くようにと言われて・・・まず有償ボランティアの会で働きました。

 あいあいで働いていた友人に勧められ登録し、週1,2回2Hくらいの介護から始めました。
吸引を必要とする介護の時、「無理かな?」と思いましたが、サービス提供責任者に
「大丈夫ですよ。利用者さんもお願いしたいと言っていますから」と後押しされ、
そこがクリアできてから、仕事が増えて来ました。

 これまでに9人の利用者さんのケアにあたってきました。
知的、視覚、難病、脊髄損傷、先天性の重度障害の方が多かったです。
利用者Sさんの時、利用者さんの求めている身体の位置や、移乗がうまくできず、
訪問がイヤでイヤでたまらない時がしばらくありました。

 幸い、看護師さんにしっかり指導して頂いたり、なんでも話し合えるヘルパー仲間に恵まれ助かりました。
又、私は負けず嫌いなところがあるのです。相手がやめてくれと言ったらやめるのですが、自分からは決っしてやめないタイプなのです。スポーツでもなんでもそうです。
人にはあまり見せないで、自分の中で悶々として戦うのです。

 Sさんに不安を抱えながら、訪問していましたが、いよいよ一人でやらざるを得ない時が来て、「自分でやるしかない」と腹をくくったのです。
だんだんSさんが求めるお尻や背中の位置が「ああ。フィットしているな」と分かるようになり、
利用者さんのOK=にっこりが、早く出るようになりました。
 
 10年経ってみて、改めてホームヘルパーはやりがいのある仕事だと思っています。
利用者さんによって、みんなケア内容が違い、どのようなケアが求められているか考えながら、
やることにやりがいを感じています。
 ヘルパーを始めた頃、一番下の娘が小学校2年でしたが、今はもう19歳です。もう数年は、このまま仕事を続けたいと思っています。