~Iさん(40代・府中市在住)~
「人のお世話をするなんて、絶対無理!」と思っていた私がヘルパーとして、もう10年。
親の介護のためにもなるのだからと勧められ資格をとり、資格をとったのだから働くようにと言われて・・・まず有償ボランティアの会で働きました。
あいあいで働いていた友人に勧められ登録し、週1,2回2Hくらいの介護から始めました。
吸引を必要とする介護の時、「無理かな?」と思いましたが、サービス提供責任者に
「大丈夫ですよ。利用者さんもお願いしたいと言っていますから」と後押しされ、
そこがクリアできてから、仕事が増えて来ました。
これまでに9人の利用者さんのケアにあたってきました。
知的、視覚、難病、脊髄損傷、先天性の重度障害の方が多かったです。
利用者Sさんの時、利用者さんの求めている身体の位置や、移乗がうまくできず、
訪問がイヤでイヤでたまらない時がしばらくありました。
幸い、看護師さんにしっかり指導して頂いたり、なんでも話し合えるヘルパー仲間に恵まれ助かりました。
又、私は負けず嫌いなところがあるのです。相手がやめてくれと言ったらやめるのですが、自分からは決っしてやめないタイプなのです。スポーツでもなんでもそうです。
人にはあまり見せないで、自分の中で悶々として戦うのです。
Sさんに不安を抱えながら、訪問していましたが、いよいよ一人でやらざるを得ない時が来て、「自分でやるしかない」と腹をくくったのです。
だんだんSさんが求めるお尻や背中の位置が「ああ。フィットしているな」と分かるようになり、
利用者さんのOK=にっこりが、早く出るようになりました。
10年経ってみて、改めてホームヘルパーはやりがいのある仕事だと思っています。
利用者さんによって、みんなケア内容が違い、どのようなケアが求められているか考えながら、
やることにやりがいを感じています。
ヘルパーを始めた頃、一番下の娘が小学校2年でしたが、今はもう19歳です。もう数年は、このまま仕事を続けたいと思っています。