あいあい研修 ガイド、同行援護スキルアップ研修の報告
去る1月26日(月)、あいあい研修 『ガイド、同行援護スキルアップ研修』が
住吉文化センターにて開かれ、ガイドヘルパー体験者、
仕事をしようとしている方など、約20名が参加しました。
講師は、あいあいのガイドヘルパーであり、
社会福祉協議会の講座等でも講師をされていた久万ひろみさん。
基本的なガイドヘルパーとしての心得から、
ビニール紐で目を隠しての視覚障がい者の模擬体験、
ペアでガイドヘルパーの演習、質疑応答がなされました。
ガイドヘルパー体験のあるヘルパーさんたちからは、
活発な質問がなされ、有意義な時間となったようで、
次回の研修をのぞむ声も多くありました。
以下は、参加者の感想です
(1)印象的な話は?
★ 久万さんでも、心が折れそうになったことがあり、
努力されてそれを乗り越えてつづけられているとおっしゃったことです。
どんな仕事でも悩みがあり、皆に助けられて続けていけるのだと思います。
悩みを吐き出す場があり、それを支える人達がいるあいあいは、
とても良い場なので、体力と相談しながら続けたいと思います。
★ 久万さんの失敗談やガイドヘルプにおける心構え、
実際にイスへ誘導していただいたことが印象に残っています。
特に「まったく目が見えない人を前提に、様々なことを構成し考えている」(大意)という
考えをお聞きできたことが、研修最大の収穫だと思っています。
★ 体験談の中での失敗例、ヒヤリハットを共有することが大事なことだと思いました。
★ 実際の事例を挙げて下さり、何年もかけて、
培った技術の最も大切なポイントを教えて下さり、とても説得力がありました。
利用者さんとお話をする際に、目線、目の高さに合わせる
又は、姿勢を下げてお話しをすることに努めていました。
ガイドヘルパー、ガイドをしている際は、
進行方向に真直ぐ目を向け、
利用者さんの方を見ないという点はやりがちな行為でしたので、
お話を聞き、大変勉強になりました。
★ 説明を聞くと、視覚障碍者の立場にたてば
どれも納得することなのですが、なかなか現場ではやれていないことが
あまりに多いということがわかりました。
例えば、ひっぱらない、空間に放置しない。
足が利用者さんと同じ方向に向くようにまっすぐ歩くことなど。
★ 歩き方のテクニックの話は、もっと伺いたいと思いました。
(2)演習したの感想
★ 安心して外出するためにガイドヘルパーを利用されている方が、
ヘルパーの動作や言動次第で
不安を感じてしまうことはあってはならないと思いました。
利用者役を行うことで不安を感じやすいポイントを把握し、
ヘルパー役を行うという演習を経験できて良かったです。
★ 障害物への回避の仕方、狭い所の誘導の仕方。
言葉、会話で伝えるより、体の動きで伝えるを学習しました。
★ 皆さんの体験談や講師の方のお話を直接聞くことが出来、
すぐに質問、実践することができたことが良かったです。
★ ビニールテープで目を隠してみて、
「影がなんとなく見える」と利用者さんが言われていたことが、
イメージできたように思いました。
光を感じることができても、急に明るくなったり、暗くなったり
そこに恐怖を覚え、人の声が近くにあるとぶつかりそうに感じたり
思ってもみなかったことが沢山ありました。
★ 初任者養成の研修で、実習したことがありますが、
実際ガイドヘルパーを経験したあとの実習は、
仕事をする上で、大切な事だと思いました。
★ ぼんやりでもみえていると完全に目をつぶっている時より
怖さが薄らぎます。中途失明の方は、とても恐くて不便でしょう。
(3)その他
★ レジュメがあると短い時間の中の使い方が効率的になると思います。
ホワイトボードを使うとか、タイムスケジュールを書いていただけるとよいかと思います。
★ 現場に非常に役にたつ研修で、是非また研修をお願いしたいと思います。
★ 盲導犬より、ガイドヘルパーの肩が効率良いのではないでしょうか。言葉も通じますし。