2015年3月30日月曜日

あいあい研修 キネステ理論に基づいた介護、移動、移乗の支援



 去る2月19日(木)片町文化センターにて、
『キネステ理論に基づいた介護、移動、移乗の支援』の研修が行われ、
約25名が参加しました。 

講師は、訪問看護ほっとステーションの殿岡登代さん、
重度訪問介護従事者養成研修でもお世話になっており、
和気あいあいとした雰囲気の中で研修が始まりました。

キネステとは、ドイツで開発され1999年に日本に紹介された
「人の動きの学問」だそうです。
自分で動けなくなっても、生まれながらにして
備わっている「身体を動かす感覚」は忘れていず、
「動きの感覚」を最大限生かしつつ、自力で動かすために
不足している部分を支援するという介護技術の説明を簡単にうけた後、
介護者と障がい者という設定でペアになり、実習をしました。

講師に指導されながら、介護者が、障がい者を
仰臥位(ぎょうがい・仰向けに寝ている状態)から両足立ちに…
筋肉と骨つぎをうまく使い、力を使わずにすっと立ち上がったことに、
みんな驚いていました。

あっという間に時間が過ぎ、終わったあとも参加者の熱心な質問がしばらく続きました。

【参加者の感想】

☆知識も経験もないので難しかったが、講師の話や実技は参考になった。

☆人間の自然な動作を基にできた方法に、とても共感しました。1回の講義では理解出来ず、再度講座をお願いしたいと思いました。

☆今までに2~3回習ったが、日常的に使うことがなかった。今回参加して、日常的にこの技術を使っていきたいと思いました。

☆以前、キネステの講義を受けしばらく使っていたが、いつの間にか忘れていました。再度講義を聞いて介護に生かしたいと思ったが、もっと応用できるように深く学んでいかないと以前のように生かしきれないと感じました。

☆今回は人数が多かった。今度は少人数で、ベット上や、症例別など、利用者さんや実際の状況に合わせた細かいまでしてほしい。指導者を何人か育成して、全ヘルパーに指導してほしいとも思いました。

☆研修を受けた夜に、夫に横になってもらい実践してみました。簡単に立ったので、「お~」と驚いていました。

☆道端で立てない人を見かけ、ヨシッと決心して、キネステで立たせたヘルパーがいました。役に立ちます。