その視点とは(1)ケアを受ける人の存在に価値を認める (2)独自性を尊重する (3)その人の視点で世界を見る (4)認知症の人を支える社会的環境を提供する という4つの考えです。認知症利用者に限らず、さまざまな病気・障害を抱える利用者に共通すると考えます。
参加者間では「分かり切った当たり前のこと」という声もありましたが、日々忙しく現場を過ごす中でいつもこの「当たり前」を徹底するのは、なかなか難しい事もあるのではないでしょうか。日々の自身の介護を振り返るきっかけとしても、100%徹底することが難しくても、日頃から意識しておきたいですね。
次にケアスタッフとして利用者の意に沿いながらのケアはどう展開していくのか?という事をグループに分かれ話合いました。あるグループは一人が認知症利用者役となりスタッフ役の参加者が話を伺い気持ちを汲みながらケアを展開するアプローチを実践しました。あるグループはケアにおける4つの視点が自分達に出来ているのか話し合う等、2時間の研修はおおいに盛り上がり終了しました。
★☆ 参加者の声 ☆★
Aさん:日々利用者と向き合う中で“利用者が中心”というのは良く分かるけれど、時間も気になりコミュニケーションが困難。利用者の意思を汲むのも難しい。自分なりに考えてケアを進めている事もある。
Bさん:次はどういう声かけや対応が適しているのか、してはいけない対応は何なのか具体的な言葉遣いや態度について話し合いたい。