あいあいの入浴介助を利用の府中在住の山本瑞樹君(12歳:先天性サイトメガロウイルス感染症)の母 美里さんが、去8月17日~9月4日、銀座で写真展を開きました。写真を学ぶため大学の通信課程に入学し、今年卒業。瑞樹君の介護と、育ち盛りのお子さんの子育て真っ最中でありながらも、自分らしく生きる素敵なお母さんにお話を伺いました。
左写真:子どもたちと近所の公園にて
子供が5歳(2013年)の時に気管切開をしたことをきっかけに、入浴介助をしてもらえないか?と言うことで病院に相談したところ、あいあいさんを紹介して頂きました。
Q:写真を学ぶために大学に入ったきっかけは?
私は学校に子供に付き添って登校をしていますが、普段学校にいる間は、これといってすることがなく、この時間をなんとか有意義に使えないか?と思い、大学への入学を決めました。子供の学校での待機時間に大学の課題をしたり、とても充実した時間になりました。
Q:瑞樹君の介護とお子さんの子育てと大忙しの中でも、活動できる原動力はなんですか?
元々じっとしていられない性格なので、あまり深く考えたことはないのですが、外の空気を吸うことで、普段の介護や子育てを頑張れているのだと思います。私にとっては写真を撮ったり、勉強をすることが、むしろ介護や子育ての原動力なのだと思います。こういった活動が出来ることは、家族の理解が大きいので、家族には本当に感謝しています。
写真展の作品から |
Q:今後の夢はありますか?
今年子供(瑞樹君)が小学校を卒業するので、区切りとして今作っている作品の個展をするのが夢です。あとは今後、障害児者の家族写真などを撮影する出張カメラマンになって、特にいつも写真係に徹することの多いお母さんとお子さんの写真を、家族のアルバムに残すお手伝いができたらと思っています。
Q:ヘルパーさんや利用者さんなどみなさんに知ってほしいことがあれば一言お願いします。
コロナ禍でショートステイやデイサービスの利用が制限された時期に在宅を支えてくれたヘルパーさんたちには、感謝の気持ちでいっぱいです。いつも本当にありがとうございます。
※作品の中の文章
入学したての頃に誰かさんにいわれた言葉。
学校は教育現場であり、
子供たちの自立の場です。
必要な時以外はお母さんは
なるべく気配を消していてください。